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Wild grass and wild vegetables

野の草の会20251012

野菜(やさい)とは、野の菜と書く。

日本ではその昔、日常で食べていた野菜は野草だった。今ほとんどの日本人が家のご飯のために買う「野菜」は、実はすべて外国からもたらされたものだった。。

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大原に暮らして素人畑を続けていると、思うように育たなくてがっかりすることが結構ある。横のおじいさんもおじさんも友人ももっとちゃんと豊かに育っているのに。。。
そうなってくると、一層感じる、すでに生えている植物(野草も含む)を抜いて、買ってきた種を植えることへの違和感。
花背に住む友人も、獣害もあり全然思うように育てられない野菜を育てることと、食べられる野草を食べない(その方はしかも菜食生活)のはなんか変、と漏らしていてすごく共感していた。
身近に生えている植物は、”わたしに必要だから生えている。”という考え方。
”自分に起こるあらゆることは起こるべくして起こっている”という感覚。
あながち嘘じゃない、と感じている今だからこそ、ふたたび、野草と仲良くなりたいと思っていたこの数年。

念願叶って、時が整って
開催させていただいた春の野の草点心の会から季節を巡り、更なる推敲の末の。
2025年10月12日日曜日
第2回 野の草の会(野の草点心の会)。


秋の野草についての美しいオリジナル冊子の配布、秋の野草にちなんだ選書リストの栞、この日だけの野草料理の試食、この季節ならではのおやつと野草茶。
そして野草の摘み方、視点のスイッチ、自然の中で育まれた野草たちへの人間側のマインド、悠久の時と共にある植物のあり方、また野草を見分けるプロの特徴の捉えどころ、記録としての標本づくりの指南や生かし方など。
スペシャルな、贅沢三昧な内容。

ナビゲーターの月日星さんは知る人ぞ知る、人気の薬膳料理家さんで、実はがっつり理数系研究職。
その、マリアさまのようにおおらかな笑顔と、美しく繊細で胸いっぱいになっちゃう細やかなお料理に毎回感無量。。
一緒に並んでお茶を飲めるなんて本当に奇跡でしかない、感謝しかない、スペシャルな存在の方。

(しかもいつもめちゃくちゃ楽しんで真摯にミーティングやフィールドワークやお料理の試作を重ねてきてくださって。。感動なのです。。合掌)

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まず最初にしてくださった、<摘み草スイッチ>のワーク。
これは普段何気なく歩く足元にある草たちに着眼できる、目を育てる、そのスイッチを入れるワーク。
以前体験させてもらって感激したもの。
普段から、カメラを持つと入るスイッチに自覚がある私は、スイッチが入るという自分にまだ自覚のない、その可能性の扉が開く感覚がたまらなく好きなので。
体験してもらえていたらいいなと。。


それから<野の草を摘む>というワーク。
自分で見分けて採取するという行為を体験して、日々の暮らしに少しでも生かしてもらえたら。
”学んで知った野草を摘むこと”が日々に生かせる、という経験もさることながら、
”目の前に広がる世界”は、自分の視点を少し変える、変わることで「何もない」から「たくさんある」に変化するっていうミラクルが存在する!!ってこと
これも私の思う可能性の扉。(日常にもつながる気がするからっ)

散策道を歩きながら、来年を、自然のサイクルを想像して、また生えてくるように採りすぎないで少し分けてもらうつもりで。


そして<摘み草の記録>というワーク。
前回は摘むことで完了してしまった感じだったから、さらにここからつながる巡りを、と。
推し花。標本。旅の記録。記憶。
簡単に写真を撮れる時代に、リアルにわたしが摘み取った植物を、その体験とともにノートに挟みこむ。
日時や植物の名前を記したら、それを額装したり、宝箱に集めたり。
推し花にしようと真っ白な紙の上に植物を乗せると、俄然細やかに見えてくるから不思議。花びらのひとつひとつ。
葉っぱの裏とオモテ。色、カタチ、毛。

どんどんと小さな世界に意識が潜っていく感覚。
これぞ解像度。
視点のワークをいつも心で考える時、解像度の奥行きというかグラデーションの深みの面白さ、美しさに感嘆のため息が出る。

わたしは私で、この地球に住んでいる。

ただひとつのように感じる事実は、あらゆる視点により細やかに軽やかに何層ものレイヤーをはらんでいる。という事を体験できる!!
生きる醍醐味や〜〜〜〜(心の声)


今回、
オトナの方にも童心に還って楽しまれている風景に、わたし感無量。

一度体験して思い出せたら、
これからもどんな時もここへ還って来れるような気がするんです。
そのきっかけが、足元にある野草で、共にこの地球に生きている、そんな些細な魔法のようなこと。


そして、
ここで月日星さんの素晴らしい野草点心が登場。この機会だからこそ陽の目を浴びて喜ばしい美しい器たちに盛り込まれ、ズラリ並んだ風景。
美味しい、美しい、と感嘆の声がそこかしこで上がっていて、やっぱりお料理の持つ力に、というか
料理をつくる、もてなす、食すという行為の果てしない魅力に触れた時間でした。
本当にありがとうございました。。。。


そして、今回も素敵な選書と読み語りをありがとうございました。
本とトモダチでありたい、と、
生きているうちにどれくらい読めるかなと考えている、今更ながら本の世界にハマっている初心者の私にとって、今一番興味のある世界の本、秋編の集合に興奮。
ご参加くださった皆様も、素敵な栞の選書リスト、ぜひご活用ください。


これからも、
都会と里山のつなぐ、心はずむこと、楽しく生きる術の分かち合い、植物に倣う人間の学びを、続けていきたいと思います。もしご縁がありましたらぜひ、ご一緒に。また、同じような活動が各地で増えて、土に触れ、地球と共に生きるリアルを自分ごととしてありがたく生きていく、そんな世界に触れてみたら、意外と大いなるものに観念して腹を括ってもう少しアクセル緩めてお茶をともに飲みながらおしゃべりしたりする機会ができるかな、できたらいいな、そんな人生がいいな、と。

全てのご縁に感謝しています。

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《ナビゲーター》
*幼い頃より、山菜名人の父と共に野草摘みをライフワークとしてきた @thukihihoshi 「月日星」さん(理学博士、薬膳インストラクター)
*声で絵本を響かせたい読み手 @chikakoshimokusu 「maruchika」 さん

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京都市左京区にある大原には、江文神社という神社さんがあり、大原全域がその氏子にあたるんだと思う。
撮影の仕事で初めてこの界隈を訪れた時、大原にこんな通りがあるなんて。素敵だなと印象深く心に残っていた。
偶然のご縁から、その神社さんの参道に面した家を借りて住むことができ、日々季節の移ろいの多様な美しさ、雄大な自然、動物たちと共存するリアルを全身で感じ、尊い経験をさせていただいている。本当にありがたい日々。

こんな力強く心地よく雄大な世界を、身近な方々と分かち合いたい。
そう思ってシェア畑をしたり、ONEDAYリトリートのような体験を、生業としている写真業と並行して、ご縁のある友人といろいろ企画させていただいてきました。

そんな中、私が名実ともに大原のスターと感じるている、オーガニック農家の音吹畑さんからのお誘いで参加させていただいた、初回のエディブルブーケというイベントは多彩な方々が関わって畑で食事をしたり野草摘みをする企画でした。本当に、最高だった。魅了されて、感動して、心底魂がはずむ体験でした。その時にはじめて出会った、月日星さん。
その時から私は勝手に心の師と内心お慕いし、いつかご縁が深まったら光栄だなと願いながら北区で開催されている薬膳料理の会にも押しかけたり。(すぐ予約満席の大人気ONEDAYレストラン。絶品)そんな中、偶然お話しできる機会があり、野草に興味津々の私の話に乗ってくださって生まれた夢の企画、「野の草点心の会・春」。(ほんと夢のような機会をありがとうございます。。。)

子どもたちも楽しめる企画にしたいということも喜んでくださって、第一回は告知することもなく身近な方々の参加希望ですぐ満席に。総勢20名超えで賑やかに、お風呂に入っている様なのほほんとした穏やかで心弾む時間となりました。そんな、しあわせな充実の疲労感いっぱいで幕を閉じた春の会を経て。
(前回の模様はInstagram @hiraku_meguru2023 をご参照ください)
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何を行う時も思う、いつまでも続くと思うな、毎回今回がラストのつもりで全力で。
そして、いつまでもあると思うな、目の前に差し出してもらったご縁に誠心誠意、今だからできることを。

またの開催を誰よりも何よりわたし自身、心より願っています。
ありがとうございました。。


誰しもが持って生まれてきたそれぞれの童心に触れるたび、遠くで鳴る鐘が聴こえる気がする。
可愛い。ありがとうございます。

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